Theoretical Sociology

太郎丸博のブログです。研究ノートや雑感などを掲載しています。(このページは太郎丸が自主的に運営しています。京都大学の公式ページではありません。)
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『ロストジェネレーション―さまよう2000万人』は大卒男性たちの恨み節
朝日新聞「ロストジェネレーション」取材班
朝日新聞社
¥ 1,260
(2007-07-06)

いわゆるロストジェネレーション(略してロスジェネ)について論文を準備しているので、読んでみた。ロスジェネとは就職氷河期に就職した世代のことで、不況のせいで損をさせられたというのが基本的な話である。勉強にはなったが、やっぱり基本的に男の発想で話が進んでいるので、だまされないように気をつけたほうがいい。出てくる事例は大半が男。書いている朝日の記者たちもほとんど男。「経済的に独立して妻子を養う」というのが男の基本的権利として想定されている雰囲気があって、そこにはどうもなじめない。

もう一つは、明らかに大卒を標準と考えている点。確かに悲惨な事例は高卒以下の学歴の人たちが多く、大卒以外の人もちゃんとおさえてある。しかし、そもそもロスジェネは、現在(たぶん2007年の1月時点で)25〜35歳の人と定義されているので、1971〜1981年生まれということになる。この世代が高校を18歳で卒業してすぐ就職したとすると、就職の時期は1990〜2000年の間である(早生まれのことは考慮してません)。ところで、就職率は、1993年ぐらいまではそれほど悪くはなかったわけで、かなりずれが出てしまう。中卒ならばもっとずれてしまう。大卒を前提にした世代論なのである。高卒や中卒の男性には、バブル崩壊前から大卒男性ほどには明るい未来はなかったわけで、客観的に見たときにそれほど特別に「ロスト」された世代なのかどうかは疑問が残る。また、近年、求人倍率が上昇しているというが、その傾向は大卒に顕著である。

詳しくはもう少し良く考えて論文にするが、ロスジェネよりも若い世代のほうが、もっと困難な状況に陥る可能性も十分にあるのである。

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ロストジェネレーション―さまよう2000万人作者: 朝日新聞「ロストジェネレーション」取材班出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2007/07/06メディア: 単行本 ロストジェネレーションの現状を鋭く描いた本。 新聞社の取材力がうまく利用できていると思う。 新聞社の
本読みの記録 | 2008/11/05 11:00 PM
 

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