Theoretical Sociology

太郎丸博のブログです。研究ノートや雑感などを掲載しています。(このページは太郎丸が自主的に運営しています。京都大学の公式ページではありません。)
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米国における Underemployment の多さに驚く

Clifford C. Clogg, Scott R. Eliason and Robert J. Wahl, 1990, "Labor-Market Experiences and Labor-Force Outcomes," American Journal of Sociology 95(6): 1536-76.
現在の従業上の地位(無職などもすべて含む)を10分類した変数と、前年の就業状況(非労働力、求職中、半年だけ働いた等)を16分類した変数のクロス表を対応分析などを使って分析した論文。当然両者には強い関連があるが、このあたりについては特に興味はない。興味深いのは、いわゆる underemployment の比率である。著者たちはパート労働者を、
1 自発的, 2 非自発的, 3 slack work (「短縮業務」あるいは直訳っぽく「緩業」とでも訳すべきか)
の3つに分類している。slack work とは、調べてみると、仕事が減ったために労働時間が減らされて、週35時間を下回り、以前はフルタイムの労働者だったのが、パートタイム労働者とカウントされるようなケースを言うようである。この非自発的パートとslack work をあわせてunderemploymentということもある(が、この論文ではそういう用語法は用いられていない)。著者たちのデータは、1982年3月のCPS (Current Population Survey) の結果であるが、これを見ると、パート労働者のうち自発的パートタイマーはたったの48%で7%が非自発、44%が slack work だという。日本のデータを調べてみると、パートタイムで働いている理由として「正社員として働ける会社がないから」をあげているのがパートタイマーのうち24%であるが、フルタイムの非正社員の場合、この数字は44%まで跳ね上がる(「2006年パートタイム労働者総合実態調査」厚労省)。尋ね方も違うし、時代も経済情勢も異なる(当時アメリカは不況だったようである)ので、比較はできないが、それでもこの数字には愕然とする。

さらに、正確にはわからないが、フルタイム労働者のうち、いわゆるunderemployment (この論文では学歴 "相応" の賃金や職種についていない状況という意味らしい)は、26%であるようだ。日本では underemployment の数が推計されていないのでピンと来ないが、やはり驚くべき数字なのだろう。

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コメント
from: たらこ   2009/07/20 11:05 AM
とても、役立った。わかりやすい。
from: tarohmaru   2009/07/20 1:41 PM
どうもありがとうございます。
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