Theoretical Sociology

太郎丸博のブログです。研究ノートや雑感などを掲載しています。(このページは太郎丸が自主的に運営しています。京都大学の公式ページではありません。)
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社会環境学実験実習掘瞥論社会学)10/15の記録
10/15の実験実習の記録です。             作成者:社会学4回永吉

1.ライフヒストリーカレンダーのデータを見た感想 

仙台・大阪・島根で行われた「現代人のライフ・ヒストリーに関する調査」のデータを14人分見た。その結果、以下のような意見が出た。

 *ライフヒストリーカレンダー…調査対象者の職歴や教育歴、結婚などのライフイベントを居住歴や年齢などとともに時系列にしたがった表にしたもの。過去のことを思い出してもらいやすく、比較的正確なデータが集められるという利点を持つ。しかし、時間がかかりすぎるという短所もある。

・遠くの大学→中退→Uターンという経路をたどる例が見られ、その途中で複数回の転職をしている
・転職を繰り返した結果、定職に落ち着いた人と、最初から同じ仕事の人との間で、仕事の移り変わりに対する満足度に差がない
(フリーターの転職は本人の意識にマイナスの影響を与えていないともいえるが、逆に、理想の仕事を探したとしても結果的に満足度に差がないともいえる)
・女性は「結婚したら仕事をやめる」という意識があり、キャリア志向になりにくく、フリーターになりやすい
(女性では4人中2人が、男性では10人中1人が現在もフリーター)
・仕事をやめる理由が多様で、「その他」も多い
・人と違ったことをやってやろう、という個性思考がフリーターには見られる(「中3のときの夢」に対する答えから)

 くりかえすが、これはあくまで14人分のデータをみた印象にすぎないので、より多くのケースを分析して本当にそうなのか確認する必要があるだろう。


2.『自由の代償/フリーター 現代若者の就業意識と行動』について

 上記の本(小杉礼子、2002、日本労働研究機構)の序章と第一章を読んでディスカッションしたところ、以下のような意見が出た。

・この本を読むとフリーターは減らないように思われる。楽しんで仕事をすればフリーターでもいい、という方向に進むのだろうか。
・自由な働き方なら自営を目指さないのか。
 (日本全体でも自営業は減っている。学卒後すぐの流入がなくなったためとも考えられるがどうだろうか)
 

3.自分たちが調査をする際の注意点及び調査内容の希望

 今回の授業から自分たちの調査の内容、および質問紙を作る際の注意点について以下のような意見が出た。

・専門学校に通っている場合、「学生」とするか「無職」とするかの統一が必要
・どうして無職になったのかという意識が重要なはず
・こうした調査でとらえられないような人(例えば外部とほとんど接触を持たない人)などの意識こそ知りたい
・仕事をやめる理由の「その他」が多いので、ここを掬い取れる選択肢が必要
・フリーターサブカルチャーがあるなら、そこからの流出の契機を探りたい
・フリーターが仕事に楽しさを求めているのか、あるいはやはり安定性を求めているのかを知りたい
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