Theoretical Sociology

太郎丸博のブログです。研究ノートや雑感などを掲載しています。(このページは太郎丸が自主的に運営しています。京都大学の公式ページではありません。)
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社会学と場所

Thomas F. Gieryn, 2000, "A Space for Place in Sociology," Annual Review of Sociology, Vol.26 No.1, pp.463-496.
社会学が場所をどのように扱ってきたかのレビュー。ちょっと前に大学院のゼミで読んだ。場所 (place) とは、
  1. 世界の中で特定の位置を占めており、
  2. 建物などの人工物や山河のような自然物のような物質的な側面を持ち、
  3. 名前、表象、価値といった意味づけを人々によってなされている、
という点で空間 (space) とは異なるという。多くの社会的行為は、しばしばどこかの場所で行われているし、社会構造も、共同体も、コンフリクトも場所と密接に結びついている。資本もしばしば特定の場所に投資され、社会変動のあり方も場所によって異なる。それゆえ、社会学者が場所を明示的にメイン・テーマとすることは少ないとしても、副次的にしばしば場所に言及してきたのである。それゆえ、特定の事例にフォーカスするような研究ではしばしば場所が考察の対象となり、議論されてきたというわけである。人々は場所を作り、作り変え、場所から影響を受け、場所によって相互行為を水路づけられる。

残念ながら大した発見も考察もない論文で、ほとんど学ぶことがなかったが、性別分業と場所の関係に関する文献がいくつか参照してあったので、それは収穫だった。

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