Theoretical Sociology

太郎丸博のブログです。研究ノートや雑感などを掲載しています。(このページは太郎丸が自主的に運営しています。京都大学の公式ページではありません。)
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直下の和書の英語版です。審査を通過するためにレフェリーのコメントに従って若干修正してあります。
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独断と偏見で選ぶ第52回数理社会学会大会ベスト報告: 競争の激しさの計測──当選確率をもとにした選挙競争度の指標化
例によって私が見聞した範囲で独断と偏見に基づいて選ぶ第52回数理社会学会大会のベスト報告は、
○山本耕資(中央大学) Steven R. Reed(中央大学) 「競争の激しさの計測──当選確率をもとにした選挙競争度の指標化」
だーー!! よく競争が激しいとか激しくないとかいうが、これはどのような状況を指すのか、それを定義しようとしたのがこの研究である。ハーフィンダール指数が競争の激しさの指標として用いられることもあるが、これは各企業が産業内においてしめるシェア率の二乗和で、むしろ寡占の程度を示す指標である。経験的にはハーフィンダール指数が大きいほど産業内の競争が激しいという傾向は経験的にありそうなことだが、この研究の目的は、そもそも競争が激しいとはどういうことか、きちんと定義したいということである。結局、詳細は忘れたが競争的な状況で「勝つ」確率を本人の努力で微分したときの微分係数が「競争の激しさ」と定義されていた(と思うが正確には、もっと複雑な式だった)。つまり、努力次第で勝敗の確率が大きく変化するような状況が競争が激しい状況である。「勝つ」はもっと一般的な概念で置き換えることができるだろうし、置き換えられていたような気もするが、詳細は報告者に問い合わせていただきたい。 私としては、競争相手の努力で微分したときの微分係数も考慮すべきではないかと思う一方、いきなり複雑な定義を提示するのではなく、もっと単純な式から議論を出発させて次第に定義を複雑にしていったほうが理解しやすいのではないかとも思うが、とにかく前々から気になっていた問題にアタックしていた研究だったので、独断と偏見にもとづいてベスト報告認定することにした。
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