Theoretical Sociology

太郎丸博のブログです。研究ノートや雑感などを掲載しています。(このページは太郎丸が自主的に運営しています。京都大学の公式ページではありません。)
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直下の和書の英語版です。審査を通過するためにレフェリーのコメントに従って若干修正してあります。
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拙編です。オーソドックスな計量社会学の手法で、若年非正規雇用や無職にアプローチした本です。白い装丁なので、輪郭がわからないですね...
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独断と偏見で選ぶ数理社会学会ベスト報告「ボナチッチ中心性によるピア効果の推定:大学の演習活動を通じて」

第56回数理社会学会大会で私が聞いた報告の中から例によって独断と偏見で選んだベスト報告は、

藤山英樹「ボナチッチ中心性によるピア効果の推定:大学の演習活動を通じて」

だーー!!

大学のゼミの学生のゼミに対する貢献度を調べた研究なのだが、貢献度の規定要因として、学生のゼミ内部での友人ネットワークのボナチッチ中心性の効果を推定している。結果として、ボナチッチ中心性は正の有意な効果を示している。ボナチッチ中心性は、二つの未知パラメータを含んでいるので、ふつう恣意的にパラメータの値を決めて分析するのであるが、この研究ではデータからこれらの未知パラメータが推定されている。あるモデルの下では、これらのパラメータは空間誤差相関モデルの誤差相関パラメータから計算できるそうである。このようなアイディアは Calvo-Armengol, Patacchini, and Zenou (2009) のものだそうだが、追試をする価値は十分にあるし、たった25人のデータでも有意になるというのが、ちょっとびっくりだった。もちろん N = 25 で、空間誤差相関モデルを使うのはちょっと乱暴かもしれないとか、もともとの理論モデルの妥当性とか、批判は可能かもしれないが、ボナチッチ中心性と空間誤差相関モデルを結びつけるというアイディアの斬新さに打たれてしまった。

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